EPISODE#94「ラフルア」
"閃光"で井戸とともにロックが消え、取り残されたソーヤー、ジュリエット、ジン、マイルズの4人。
あたりを見回すと、遠くに巨神像が見え、4人は呆然とする。
以前"足"だけ残ってたヤツの全体像ですねー。時代はかなり昔らしい。
やがて、またも"閃光"が4人を襲う。
「なに、いまの?」「 いつもと違ったぞ」と4人。
そう、今回のはロックが地下で歯車の軸を直す際の"閃光"だったのだ。
気付くと、井戸が戻っている。しかし、穴はふさがれていた。
頭痛や鼻血が治まり、"ロックが成功"したことを悟る4人。。。
3年後。。。
夜中のダーマの警備室。
監視映像に、リーダーのホレスが酔っ払って、ダイナマイトで木を爆破している姿が映し出される。
警備員の2人は戸惑い、事態をボスのラフルアに報告すべきか、言い争いになる。
警備主任のラフルアは相当怖い人らしく、びびりまくりの2人w
結局、報告することになり、ラフルアの家へ走っていく。
家から出てきたのは、なんと。。。ソーヤーだった!!
ラフルア(ソーヤー)はマイルズを連れ、現場へ向う。
酔いつぶれて寝てしまっているホレス。マイルズは消火活動、ラフルア(ソーヤー)はホレスを自宅へ運ぶ。
ホレスの妻エイミーは渋い顔で2人を迎え入れる。どうやら夫婦喧嘩が原因らしい。
そのとき、エイミーが産気づいてしまい、慌てるラフルア(ソーヤー)。
3年前。。。
ソーヤーたちがダニエルのところに戻ると、彼はひとりブツブツうわ言をつぶやきながら佇んでいた。
シャーロットの姿がないことを不審に思い、尋ねると、
「彼女は亡くなり、その後の閃光で"行ってしまった"」とダニエル。
そして、「時間旅行は終わりだ。いまが"いつ"かは知らないが、我々は残ってしまった。もう動かない」とつづける。
正気を失っているダニエルを見て、「とりあえずビーチに戻ろう」とソーヤー。
マイルズは反対するが、ジュリエットが賛同し、とりあえず一行はビーチを目指して森の中を進む。
しばらくすると、森の中に銃声が響く。緊張が走るソーヤーたち。
様子を伺うと、男2人が1人の男を射殺し、もう1人の女性も殺そうとしていた。
助けに入るソーヤーとジュリエット。
しかし、抵抗を受けて、やむなく2人を射殺する。
女性の名はエイミー。殺されたのは彼女の夫ポールで、'70〜80年代のダーマのつなぎを着ている。そこから、相手の2人は"アザーズ"だと推測する。
エイミーは「休戦協定があるから、遺体を埋めて隠してほしい。夫は自宅へ連れて帰りたい」とソーヤーたちに懇願する。
願いを聞き入れた一行は、手早く2人を埋め、ポールはジンが担いでダーマの住宅群を目指す。
道すがら、「着いたら色々訊かれるだろうが、俺が嘘を突き通す。俺は嘘のプロだ」と宣言するソーヤーw
突然、ジュリエットがダニエルを呼び止める。
彼の目前には超音波フェンスが立っていた。
確信犯のエイミーw
「切りなさい、その超音波」とエイミーに詰め寄るジュリエット。
「俺たちは命を助け、死体も埋めたんだぞ。少しは信用しろ」とソーヤー。
仕方なくスイッチを切り、自らフェンスを抜けるエイミー。
ソーヤーたちもあとにつづくが、超音波にやられて倒れてしまう。
エイミーは耳栓をしていたのだ。
3年後。。。
エイミーのお産は、逆子で帝王切開が必要となる危険な状態。
しかし、そこには内科医しかいなかった。元々出産予定は2週間後で、本土でする予定だったのだ。
やむを得ずラフルア(ソーヤー)はジュリエットを呼びに行く。
正体を隠しているので、ジュリエットが産科医だったとは彼ら以外誰も知らないのだ。
ソーヤーは彼女に事情を説明するが、「私は何度やっても失敗したのよ」とつれない。
「頼む、やれるだけのことはやってくれ」と懇願するソーヤーに、折れるジュリエット。
エイミーを診断したジュリエットは、手術を指示する。
なにも知らない内科医はビックリして反対するが、エイミーが承諾して、手術が行われることになる。
手術がおわるのを外で待つソーヤー。そこにジンが現れて、コソコソ話。
「グリッド133に仲間の痕跡はない」とジン。
3年間2人はロックたちを探し続けていたのだ。
そのときジュリエットが部屋から出てくる。無事男の子を出産したとのこと。
喜びを隠せないジュリエットにソーヤー。
3年前。。。
ソーヤーが目を覚ますと、傍らにはダーマのリーダー・ホレスがいた。
「エイミーから事情は聞いた。ありがとう」とホレスはソーヤーに感謝の意を告げる。
「で、君たちは何者なんだい?」
「俺は、ジェームズ・ラフルア。古い奴隷船ブラックロック号を探していて、嵐で難破、浜に流れ着いた。いなくなったクルーを探して、森の中を進んでいたんだ」と嘘八百を並べるソーヤー。
さすがプロw ラフルアはフランス系に多い苗字だそう。
話に納得したホレスは、「明日朝一番の潜水艇でタヒチまで送ろう」と言う。
「少しぐらい仲間を探す時間をくれないか?」とソーヤーは言うが、「ダーマのメンバー以外ここに置くわけにはいかないんだ」とホレス。
ソーヤー以外の4人はガーデンテラスでくつろいでいた。
「あそこは私の家だったのよ」と語るジュリエットに、「あんた、ダーマのメンバー?」とマイルズ。
「アザーズが住民を一掃して乗っ取ったの。私は、そのだいぶ後に潜水艇で来た」
そんなとき、ダニエルは幼い少女を見つけて、驚き顔でつぶやく。
「シャーロット!?」
ホレスに連れられたソーヤーが合流する。
みんなに状況を説明するソーヤー。
そのとき、警告音が響き渡り、ダーマの人々の動きが慌しくなる。
ソーヤーたちもとある家に避難する。
仲間を探してアザーズのリーダー・リチャードが現れたのだ。
顔を見合わせるジュリエットとソーヤー。
ホレスが出て、リチャードと話をするが、状況は芳しくない。
ホレスはソーヤーに遺体の隠し場所を確認しに来るが、心許ないと判断、住宅群の警戒レベルを最大にするよう部下に指示する。
ソーヤーは「殺したのは俺たちだから」とリチャードに説明することを提案する。
渋い顔をするホレスだったが、強引に押し切るソーヤー。
「よお、リチャード」と声を掛けるソーヤー。
「どこかで会ったかな?」とリチャード。
事情を説明し、俺はダーマの人間じゃないんだと説明するソーヤー。
「ダーマじゃなければ、何者だ?」とリチャード。
「爆弾は埋めたか? "ジャッグヘッド"って書かれた水爆だよ」と突然話題を変えるソーヤー。
「なんだって?」
「坊主頭の男が現れて、リーダーだなんだって御託を並べて、突然目の前から消えたはずだ。思い出したか? そいつの名はジョン・ロック。俺はヤツの帰りを待っている。これでも俺をダーマのメンバーだと思うかい?」
「いや」と戸惑い気味の表情で答えるリチャード。
ポールの遺体に寄り添うエイミーの元にホレスとソーヤーが現れる。
ホレスはエイミーに事情を話す。
「ラフルアがリチャードを上手く収めてくれたんだが、手ぶらでは帰れないと言ってる。代償としてポールの遺体を持ち帰りたいそうだ」
泣いて拒否するエイミーだったが、最終的にはホレスの説得に応じる。
彼女は、ポールのペンダントを形見の品として手に取る。
ホレスはソーヤーにこう話す。
「明日出る潜水艇は、2週間後に戻ってくる。それまで仲間を探してくれてもいいよ」
ソーヤーは、2週間の時間がかせげたとジュリエットに報告するが、ジュリエットは一刻も早く島を出たいと話す。
「いまは1974年だ。島を出て(故郷に)戻る理由はまだ存在しないぞ。第一、俺はどうなる? オタク科学者に霊媒師野郎の相手を俺一人にさせるのか? ジンはいいやつだが、会話が弾むのにはちょっと難があるw」とソーヤー。
「じゃ、2週間だけよ」と微笑み返すジュリエット。
3年後。。。
ソーヤーとジュリエットは(島を出ずに)一緒に暮らしていたのだ。
エイミーの出産が無事に終わり、幸せな気分な2人。。。
酔いつぶれていたホレスがようやく目を覚ます。
ソーヤーは、男の子が生まれたことを報告する。
しかし、まだ頭が朦朧としている様子のホレス。
「で、そんな大事なときに、なんでベロベロに酔っ払って木を吹き飛ばしてたんだ?」とソーヤー。
靴下を探してたときに、ポールの形見のペンダントを見つけて喧嘩になってしまったと説明するホレス。
「分かってる。でも、まだたった3年しか経ってないんだ。3年で愛する人を忘れられるものか?」
しばし、黙り込むソーヤー。
「俺も愛した女がいた。一緒にもなれたが、身を引いた。しばらくは思い悩んでいたが、今じゃ顔も思い出せない。どんな相手でも3年あれば忘れるさ」と静かに語るソーヤーだった。。。
翌朝、眠っているソーヤーにジンから電話が入る。
「何だと? 北の谷で会おう」と電話を切ると、ジュリエットには事の詳細は告げず、そそくさと家を出る。
待ち合わせ場所に到着したソーヤー。
向こうから、ジンのミニバスがやってくる。
車を降りてくる、ハーリー、ジャック、そしてケイト。。。
♯
"エイミー"って聞き覚えがあるなーと思って調べていたら、全然違うことを発見☆
ベンの母親(EPISODE#69「誕生」)と、ロックの母親(EPISODE#83「奇跡の子」)って、どちらも"エミリー"という名前なんですね。
同一人物だったら、2人は兄弟ーー!?
いやー、「奇跡の子」のときになんで気付かなかったんだろう、ショックです。
それはともかく、今回生まれた男の子も重要な気がするんですよねー。なんてったって島生まれw
実は、登場キャラの誰かってことはないのかな!?
幼少のシャーロットも出てきましたね。
てっきりダニエルの記憶がなくなっているのかと思ってたのですが、ここで繋がってくるのかー。
そして、ナマステ博士のオーキッド基地建設にも繋がってくるんでしょうね。
実際、次話のタイトルは『ナマステ』ですしw
さて、ジャックらも合流した1977年の一行はどうやって現代に戻るのか?
現代の"島"に墜落したロックやベン、316便の遭難者たちにどんな出来事が待ち受けているのか?
激動の新展開で、さらに面白くなってきました♪