EPISODE#114「目覚めの時」
デズモンドが目を覚ますと、目の前にはゾーイがいた。
どうやらデズモンドは、ベンが(アレックスの復讐のため)ペニーを襲撃したときに、負傷入院した(シーズン5 EPISODE#100「変数」)病院から拉致されてきたらしい。
そこにウィドモアが現れ、驚くデズモンド。
彼から再び島に連れ戻されたことを知らされたデズモンドは、逆上して殴りかかる。部下たちが彼をとりおさえると、ウィドモアは「実験の準備をしろ、いますぐだ」とゾーイに指示を出す。
ゾーイ以下部下たちは予定外の急な実験の準備に追われる。
そんな中、20年以上も使われていなかった(ダーマの)設備の不具合&混乱から、部下の一人が巨大な電子レンジ状態で真っ黒焦げになってしまう。
しかし、デズモンドに課す実験とは、この巨大電磁波を彼に浴びせることなのだそうだ。
「君の犠牲が必要なんだ」とウィドモア。
事の次第を見守っていたジンは、さすがにウィドモアに異を唱えるが、彼はこう反論する。
「彼は電磁大事故にあっても生き残った特別な例だ。今後も(電磁波に)耐えられるのか、調べるんだ。もし耐えられなければ、我々は皆死ぬことになる」
そして、電源が入れられ、実験が開始され。。。閃光に包まれるデズモンド。。。
F.S.W.
デズモンドはL.A.空港にいた。
ちょうどオーシャニック航空815便から降りたったところで、ハーリーやクレアと言葉を交わす。
デズモンドはバリバリのビジネスマンで世界を飛び回っていた。今回、ロサンゼルスには、上司からお呼び出しがかかって来たらしい。
空港に迎えに来たジョージの運転の車で会社に到着、ボスはなんとウィドモアだった。
ウィドモアは、「妻が企画する慈善イベントに(才能ある音楽家の)息子と、人気のロックバンドを共演させることにしたんだが、そのバンドのベーシストがドラッグで逮捕されてねー。すぐに保釈される手筈になってるんだが、そのお守りを君にお願いしたい」とデズモンドに今回の仕事を説明する。
そう、そのベーシストとはもちろんチャーリーだ。
警察署に出向いたデズモンド、ちょうどチャーリーが保釈されるところだった。
しかし、気ままなチャーリーはすぐにバーに入り、酒を飲み始める。
仕方なく、酒に付き合うデズモンド。
やがてチャーリーは「死にかけたとき、運命の女性に会ったんだ、ブロンド美人の」と語るが、デズモンドは相手にしない。
デズモンドはチャーリーを車に乗せ、イベント会場へ送ろうとするが、「君にも実感させてやる」とチャーリーは言い、ハンドルを捕って、わざと車を海に転落させる。
フロントガラスが割れ、海水がなだれ込み、沈んでいく車。。。
デズモンドは運転席から脱出するが、チャーリーは助手席に座ったまま。
回り込み、助手席のウィンドウを叩く。チャーリーが手のひらを見せると、「NOT PENNY BOAT」という文字が。(←ルッキング・グラス基地の再現、というかF.B?)
なんとかチャーリーを救出し、ヨット・ハーバーにたどりつくデズモンド。
2人は病院に運びこまれる。
デズモンドはMRI検査を受けることに。すると、見知らぬ女性(ペニー)との数々の思い出のF.Bに襲われる。動揺するデズモンド。。。
デズモンドはMRI検査を中断させ、チャーリーを探し始める。
しかし、病院スタッフは情報を教えてくれず。。。ここで、ジャックと遭遇。機内で会ったことを覚えているジャック。
そのとき、病院スタッフから逃げ回っているチャーリーに出くわす。
後を追うデズモンド。ようやくチャーリーを捕まえて、一連の出来事について事情説明を求めるが、要領を得ない。
「そうか、感じたんだな。俺のことは放っておいて、そのペニーを捜したらどうだ?」
再びチャーリーを見失ったデズモンドは、謝罪のため、ウィドモアの奥さんを訪ねる。奥さんはエロイーズだっ!
ウィドモアの恐れようとは違い、この件を特に咎めるつもりはないと言うエロイーズ。
ホッとして会場を立ち去ろうとしたデズモンドに、"ペニー・ミルトン"という名が耳に入る。
デズモンドは興味を示すが、それを知ったエロイーズは今度はえらい剣幕になる。
「やめなさい。実際、深刻な違反行為よ。探し物をやめなさい。あなたには準備ができてないわ」
ワケが分からず、困惑するデズモンド。。。
そこに、ウィドモアの(例の音楽家の)息子が声を掛けてくる。そう、ダニエル(こっちの世界ではファラデーではなくウィドモア)だ。
ダニエルは、博物館勤めの女性(シャーロット)に一目惚れしたことを語り、そのあとに自分も自覚がないまま描いたという小難しい計算式を、デズモンドに見せる。
面食らうデズモンド。
「僕は音楽家、(自分で描いたのに)さっぱりわからない。工科大の友人に見せたら、とても難易度の高い量子力学の式だそうだ」
そして、式の意味するところは、大災害が起きようとしていて、それを止めるには巨大なエネルギーを放出させること、例えば核爆発のようなものが必要だ、ということだそうだ。
「核爆発を起こしたいの?」とデズモンド。
「そうじゃない。もし、この世が本当の世界じゃないとしたら? なにか理由があって、本当の世界を変えたんだとしたら? 核爆発を起こしたいんじゃない、すでに起こったんだ」
荒唐無稽な話についていけず、立ち去ろうとするデズモンド。
「なぜペニーを捜している? 君も感じたんだろ。彼女は僕の異母姉だ」とダニエル。
デズモンドは夜のスタジアムに足を運ぶ。(←かつてジャックと出会った場所ですね)
そこでペニーはトレーニングをしていた。
デズモンドは彼女に声を掛け、挨拶の握手を交わす。。。
島。。。
デズモンドが目を覚ますと、ゾーイやウィドモアたちが実験室に入ってくる。
実験は成功、デズモンドは黒焦げにはなっていなかった。
ウィドモアは謝罪の上、デズモンドに事情を説明しようとするが、それを制止して
「もう分かりました。俺には重要な役割があると。いつ始めます?」とデズモンド。
驚くウィドモア。
ゾーイたちと基地に引き返すデズモンド。
森の中で、ゾーイ以外の部下たちが襲われる。サイードだ!
ゾーイは逃げ、サイードはデズモンドにこう言う。
「いまは説明する暇がないが、彼らは危険だ。一緒に行こう」
「ああ、もちろん。案内を頼む」と(意外や?)おとなしくついて行くデズモンド。
F.S.W.
デズモンドが目を覚ますと、目の前にはペニーがいた。
どうやら、ペニーと握手した瞬間、気絶したらしい。
彼女とお茶を飲む約束をとりつけるデズモンド。
車に戻ったデズモンドは、運転手のジョージにこう告げる。
「815便の乗客名簿を手に入れてくれ。彼らに見せたいものがあるんだ」
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マトリックスかッ!?(笑)
映画『マトリックス』では、平和な"日常"世界がじつはコンピュータの反乱によって作られた「仮想現実(マトリックス)」で、"現実"はコンピュータによって人類が養殖されている世界。それを知るモーフィアスらによって、天才ハッカー・ネオが"救世主"として導かれ、人類解放のための戦いを繰り広げる、というわけですが。。。
さながら"フラッシュ・サイドウェイズ(F.S.W.)"は水爆爆発によって書き換えられた「マトリックス」で、それにいち早く気付いたデズモンドが"モーフィアス"、ジャックが"救世主・ネオ"で、2つの世界の融合を試みるとか?w
うーむ、今回のエピソードだけ見ると、そんな展開ですかー(>.<)
ホントにあと7話ぐらいで決着つくのか?
それはさておき、デズモンド。
かつて、スワン基地の電磁爆発により、フラッシュ(予知能力)を得ましたよね。
そして、島からの脱出の際は、意識のタイムリープ現象(ダニエルがいうところの副作用?)に見舞われるも、なんとか"定数"(=ペニー)により救われました。
で、今回再び電磁波の影響により、意識がパラレルワールドを行ったり来たり!?
どんだけ特異体質やねん、デズモンド(笑)
ちなみに、フラッシュ(予知能力)はまだ活きてるんですかねー?
ウィドモアに協力することをすんなり承諾したわりに、あっさりサイードについて行きましたよね。(未来を予知してて?)偽ロックに会うために、わざとついて行ったんですかねぇ。。。
ウィドモアは、デズモンドを使って、中性子爆弾とかで"煙"を殲滅する作戦でしょうか?