EPISODE#100「変数」
ロサンゼルスの病院。。。
ベンを撃退したデズモンドだったが、結局病院に担ぎ込まれる。
息子チャーリーを連れ、付き添うペニーはICUの外で待つよう医師に言われる。
ロビーで待つペニーにひとりの老女が声を掛ける。エロイーズだ!
「私の息子のせいでデズモンドは撃たれたの」とエロイーズ。
驚いたペニーは「あなたの息子って、ベンジャミン・ライナス?」と尋ねる。
「まさか、違うわ。私の息子はダニエル・ファラデーよ」とエロイーズ。
1977年の島。。。
潜水艇で島に戻ってきたダニエル。
「なぜ戻った?」と尋ねるマイルズに、ジャックたちが写った集合写真を見せ、「これのせいさ。ジャックのところに案内してくれ」とダニエル。
ジャックを叩き起こしたダニエルは、ジャックにどうやって戻ったのかと尋ねる。
エロイーズの指示だと聞いたダニエルは、「母は間違ってる。君たちはここにいるべきじゃない」と告げる。
幼少期のダニエル。。。
ピアノが大好きなダニエルだったが、彼の頭の良さを見抜いていた母・エロイーズは、
彼の特別な才能を活かすために科学や数学の世界に集中するよう告げる。
従うしかないダニエル。
1977年の島。。。
ジャックの話を聞いたダニエルはすぐにオーキッド基地へ連れて行くようマイルズに頼む。
置いてけぼりを食ったジャックは、ソーヤーの家に行き、ダニエルが戻ったことを報告する。
ソーヤーは、ベン少年をアザーズに渡したことをフィルに知られ、彼をクローゼットの中に監禁していることをジャックに打ち明ける。
オーキッドに到着したダニエルとマイルズ。ダニエルはチャン博士が到着するのを待っていた。
やがて、博士が到着し、ダニエルはひとり後を追う。
地下の掘削場に降りたダニエルは、チャン博士が工事の中断を指示している場面に出くわす。(←シーズン5第1話の冒頭シーンですね^^)
工事状況を確認したダニエルは、チャン博士を捕まえ、
「全島民に避難命令を出してください。ここで起きたことが、6時間後スワン建設現場でも起きます。しかも、エネルギーはここの3万倍も強力です。」
と進言するが、博士からは当然の反応が返ってくる。
「ばかばかしい。なぜ、君にそんなことが予言できる?」
「私は未来から来たからです!」
そんな話を信じやしないチャン博士に必死に食らい付くダニエル。
そんな様子を見たマイルズは、慌ててダニエルを止めに入る。
すかさず「マイルズはあなたの息子だ」と、伝家の宝刀を抜くダニエルw
しかし、マイルズが否定したので、博士は怒って立ち去ってしまう。
「なにをしてるんだ?」とマイルズはダニエルを非難するが、すずしい顔のダニエルはこう返す。
「彼がすべきことの、念を押したまでさ」
オックスフォード大の卒業式。。。
無事卒業を迎えたダニエルは、式に駆けつけたエロイーズに恋人のテレサを紹介する。(←彼女はダニエルが実験で寝たきりにしてしまった女性ですね)
しかし、エロイーズはダニエルを2人きりの食事に誘う。気を利かせたテレサは2人と別れる。
レストランで、女にうつつを抜かしていないで、研究に集中するようダニエルに説教をするエロイーズ。
「母さんはいつだってそうだ」と不満をぶちまけるダニエル。
「最年少で博士号を取ったし、150万ポンドの助成金も得た。これ以上どうすればいいんだ?」
その助成金はチャールズ・ウィドモアという実業家からのものだと聞いたエロイーズは顔色を変え、ダニエルにプレゼントを渡し、席を立つ。
ダニエルがプレゼントを開けると、それは(その後彼がいつも肌身離さず持っている)手帳だった。
1977年の島。。。
ソーヤーの家では、ジュリエット・ジン・ジャック・ケイト・ハーリーたちが集まり、善後策を話し合っていた。
ソーヤーの提案は、「潜水艇を奪って島を出る」か、「森に逃げて一からやり直す」か、の二者択一。「島を出るのは嫌だ」と言うジンとハーリー。。。
そこへ、ダニエルとマイルズが現れる。
ダニエルは唐突に「どこに行けば"敵"に会える?」と皆に尋ねる。
不可解な顔をする一同。
「彼らの中に母がいるんだ。僕らを元の世界に戻せるのは母だけだ」
ビックリする一同。
偽の815便が発見されたとき。。。
そのニュースを見たダニエルは、なぜか涙に暮れていた。(←シーズン4第2話のシーンですね)
そのとき、ひとりの男が彼を訪ねてくる。チャールズ・ウィドモアだ!
ダニエルの研究に対して助成金を出していたウィドモアだが、このときが初対面らしい。
もっとも、ダニエルはこのとき重い記憶障害に陥っており、テレサの件で大学も追われた後のようだ(←この記憶障害はテレサの前に自分で実験をした結果だとのこと)
チャールズは、この815便は偽モノで、本物の815便が落ちた島を探すのを手伝ってほしい、とダニエルに仕事のオファーをする。
戸惑うダニエルは「今の私には無理です」と断る。
しかし「その島は君を治してくれる」というチャールズの言葉に、気持ちが揺れるダニエル。
1977年の島。。。
「おまえの母親がアザーズに?」と尋ねるソーヤー。
「ああ。君も会ってる。1954年に行ったとき、エリーという女兵士がいたろ。あれが母だ」とダニエル。
しかし、母親と会う目的をハッキリと言わないダニエルに、ソーヤーは質問に答えるのを拒否する。
しかし、ジャックは「(島を出るor森に逃げる)どっちにしてもここは俺たちの時代じゃない」と言い、ケイトに"敵"の居場所を尋ねる。
ソーヤーは制止するが、その態度を見たジュリエットは超音波フェンスの解除コードをケイトに教える。
「どうせここの暮らしは終わりよ」とジュリエット。
呆然とするソーヤー。
ダニエル、ジャック、ケイトは家を出るが、残りの者は(最初の)ビーチに逃げるための荷造りにかかる。
ジャックたち3人は、とりあえず武装するため(銃が保管されている)ガレージを目指す。
その途中、幼少のシャーロットを見かけたダニエル。
ジャックとケイトを先に行かせた彼はシャーロットに声を掛ける。
「もうじき、チャン博士が皆が潜水艦に乗って島を出るよう命じると思う。その時は君はママと必ず島を出てね。この島にいては絶対ダメだ。"変える"ことができないのなら言わないでおこうと思っていたんだが。。。変えられるかもしれない」
銃を用意するジャック、ケイトのところに合流したダニエル。
しかし、そこへラジンスキーたちがミニバンに乗って現れる。
3人は逃げようとするが、武装していることを知ったラジンスキーがダニエルに発砲。
ダニエルは負傷し、ジャック&ケイトも応戦、銃撃戦に発展してしまう。
ジャックは燃料の入ったドラム缶を射撃、爆発を起こした隙に、3人でジープを奪い逃走する。
島に来る前。。。
チャールズのオファーに迷うダニエルの元にエロイーズが現れる。
「仕事のオファーを受けるべきよ」と彼女。
「無理だ」と泣き言を言うダニエル。
それでも叱咤激励するエロイーズに、仕事を受ける決断をするダニエル。
1977年の島。。。
ジャックたちを乗せたジープは超音波フェンスに到着する。
ケイトが超音波を解除する間、ジャックはダニエルの傷の手当を行う。幸い、かすり傷程度だ。
3人は森の中へ入っていく。
ソーヤーとジュリエットは荷造りをしているが、2人の絆にも暗雲が!?
そのとき、警報が鳴り、ジャックたちを逃したラジンスキーたちが駆け込んでくる。
ソーヤーは彼らに詳しい説明を求めるが、家の奥からする物音に気付いたラジンスキーが、クローゼットを開けてしまう。
監禁されたフィルを見つけた彼は、ソーヤーとジュリエットに銃を向ける。
森の中の川辺でひと息入れるジャックたち3人。
事情を尋ねるジャックに、こう説明するダニエル。
「これから4時間後ダーマの連中は基地建設中に誤って巨大なエネルギーの滞留地に穴をあけてしまう。膨大なエネルギーが放出されてしまえば壊滅的だ。そこで彼らは一帯をセメントで封じ込め、その上に建てた施設があそこ、君たちが"ハッチ"と呼んでいたスワン基地だ。この1回の事故により、彼らはエネルギーを食い止めるため、その後20年間ボタンを押し続けることになる。そして、ある日デズモンドがボタンを押し損ね、それによりオーシャニック815便がこの島に墜落する。その墜落があったからこそ貨物船が出発することになり、僕やシャーロットも乗り込んだ。この一連の出来事がはじまったのが今日の午後なんだ」
説明に聞き入るジャックとケイト。
しかし、ダニエルは過去を変えることはできないと常々主張していたのでは?
「変えることは可能だ。相対論的物理学からすると"過去は変えられない"と思っていたんだけど、気付いたんだ。僕は長い間の研究で"定数"にとらわれすぎていた。"変数"を忘れていた。変数とは僕ら"人間"だ。僕らは自由意志を持っている。運命を変えられる。僕にはスワン基地のエネルギーを無効化することができる。そうできればハッチが造られることはないし、815便は予定通りL.A.に到着するんだ」
ケイトがつぶやく。
「でも、どうやってその巨大なエネルギーを消すの?」
「"水爆"を爆発させるんだ」とダニエル。
唖然とするジャックとケイト。
ロサンゼルスの病院。。。
ペニーに、デズモンドを巻き込んでしまったことを謝罪するエロイーズ。
"未来を予見できる"エロイーズを持ってしても、この先はどうなるかわからないらしい。
そのとき看護師が、デズモンドが意識を取り戻したとペニーを呼びにくる。
ペニーはデズの元へ。彼の回復は早いようだ。
病院を出たエロイーズの前にチャールズ・ウィドモアが現れる。
デズモンドの無事を聞き、安堵の様子のチャールズ。
「あなたの娘もいる。挨拶してくれば?」とエロイーズ。
「娘との関係は、私が犠牲にしなければならないもののひとつだ」とチャールズ。
「犠牲ですって? 私は全てを知った上で、息子を島に送り込んだのよ!」
「彼は私の息子でもある」
怒ったエロイーズのビンタがチャールズに炸裂!!
そのまま彼女はタクシーに乗り込む。
1977年の島。。。
森の中、ジャックたちはアザーズのテント村に到着する。
ダニエルはひとりテント村に向う。
ジャックとケイトは隠れて様子を見守ることに。
ダニエルは銃で威嚇しながら、エロイーズの居場所を尋ねる。
「エロイーズはここにはいないんだ」と対応に出るリチャードは、ダニエルの顔に見覚えがある。
「僕が埋めろ、と指示した水素爆弾はどこにある?」とリチャードに尋ねるダニエル。
戸惑うリチャード。
3秒待つ間に言え、とダニエル。
「3…2…」ダーン!!
銃声が響き、地面に倒れたのはダニエルだった。
背後から銃を持った若い女性が現れる。
「撃つことはないだろ、エロイーズ!」とリチャード。
倒れた自分を見下ろす彼女に、息絶え絶えのダニエルはつぶやく。
「知ってたんだ…ずっと、こうなると知ってて…それでも僕を島に送り出した…」
「あなたは何者?」と尋ねるエロイーズ。
「僕は…あなたの息子だ…」
♯
いやー、怒涛の展開でしたね♪
大分ストーリーの全貌が明らかになってきた。
かねがね、1954年にタイムスリップした理由がなんかあるんだろうと思っていたのですが、こう繋がるとは!
そして、"エリー=エロイーズ"なのは予想通りでしたが、チャールズが父親とはw
そりゃ、他所でペニーも作ってれば、島を追い出されてもしょうがないでしょ〜(笑)
今回、タイトルの「変数」。
常々"過去は変えられない"としていたダニエルが、"変えられる"と主張を変えたわけですが、起きていることは"変わってない"ようですね。
とすると、ベン少年は"一度ダーマに戻されて、やがて大虐殺を起こす"と考えた方が、全ての辻褄が合わせやすそうだw(→前話の冒頭でチャールズも「あっちにいても仲間になれる」的なことを言ってましたしね)
ダニエルの記憶障害も(そういう設定な割には)全然そんなかんじじゃないなーと思っていたら、島が治してたんですねw
さあ、シーズン5も残すとこ、あと3話です!
クライマックス!!
ファイナル・シーズンに向けて、どうなるんだぁ!?