EPISODE#92「316」
恒例の、ジャックの"目"からスタートw
スーツ姿のジャックは、気付くと森の中に横たわっていた。(島に戻ってきたのか!?)
手にはメモの切れ端。あたりを見回していると、遠くからハーリーが助けを呼ぶ声が聞こえる。
声がする方に走るジャック。森を抜けると、滝の上に出る。
見下ろすと、眼下の滝壷にギターケースを抱えたハーリーが溺れていた。
迷わずダイブするジャック。
無事ハーリーを救出すると、水辺にはケイトが倒れていた。
ジャックが抱き起こすとケイトの意識が戻る。
「ここは? 一体何が?」「ああ、戻ってきたんだ」
46時間前。。。
ジャックたちを前に、「では、はじめましょうか」と告げるエロイーズ。
彼女は一同を教会の地下室へと案内する。
ダーマ・イニシアティブのマークのある鉄扉を開けて入った中は、床の大きな地図の上を揺れる大きな振り子に、沢山の大型電算機が並ぶ部屋だった。
ダーマでは"ランプポスト(街灯)"と呼ばれ、"島"を発見した部屋だそう。
エロイーズは解説をはじめる。
「この部屋は何十年も前に作られたのだけど、じつはこの部屋の下は特殊な電磁エネルギーが溜まる場所で、世界の他の滞留地とも繋がっているの。で、彼らが興味を持ったのが、その中のひとつであった、あの"島"。島が存在することは分かっていたのだけど、見つけられなかった。そのとき、ある天才がこの"振り子"を作ったの。彼の理論では『島がどこにあるかではなく、島がどこに現れるかを捜すべきだ』ってね。彼は仮定したの、結果的にそれは正しかったのだけれども、"島は動いている"と。島の動きは不規則に思えたけれども、彼と彼のチームは一連の数式を考え出した。これを使うとかなりの確率で、島がどこに現れるか、特定できる。そうなれば、島への"窓"が開いて、島へ戻れるというわけ。でも、残念ながらその窓はそう長くは開いていない。あなた方の窓は36時間後に閉じるわ」
話に割って入るデズモンド。
「まさか正気じゃないよな? 君たちは自ら島に戻ろうとしているのかい? 俺はダニエルからの伝言を伝えに来ただけだ、アンタに。『島に残された者たちには助けがいる』と」
「だから、助けてるんじゃない。申し訳ないけど、あなたと島の関係も終ってないわよ」とエロイーズ。
「この女が俺の4年間を奪ったんだ。あんたが俺に言ったんだぞ、『島に行く運命なんだ』と」と彼女に怒りをぶつけるデズモンド。(そうか、彼女、どこかで観たなーと思ってましたが、#57「軌道」で"予知能力"を見せ付けた老女だったんですね)
ジャックに「彼らは無視した方がいい、兄弟」と忠告して立ち去る。
エロイーズはジャックにファイルを手渡し、島の"窓"を通るのはL.A.発グアム行きアジラ航空316便だけよと告げる。
そして、出来るだけ"前回の墜落"と同じ状況を再現すること、つまり出来るだけ同じメンバーを集めなさい、とも。
「じゃ、やれることは、その便に乗って、あとは"戻れる"よう祈るだけ?」と尋ねるジャック。
「いいえ、あなたにはそれだけじゃないわ」とエロイーズ。
エロイーズはジャックだけを別室に呼び入れる。
彼女はジャックにロックの遺書を渡す。ロックは自殺だったらしい。
死因まで知らなかったジャックはショックを受け、理由を尋ねる。
「それはあなたを助けるためよ。彼は代理なの。代わりよ」とエロイーズ。
何を言われているのか、わからないジャック。
「彼に、あなたのお父様の遺品をあげて。前回のフライトを再現しなくてはいけないのよ」
そう、ロックの遺体はジャック父の遺体の代わりなのだ。
ジャックが部屋を出ると、ベンだけが待っていた。サンはもう帰ったそうだ。
ジャックはベンにエロイーズの正体を尋ねるが、ベンはそれには答えず、十二使徒・トマスについて語り出す。
「トマスはキリストが復活をした時、それが信じられず、イエスの傷跡に触れて、納得した。我々もいずれ納得するときがくる」とベン。
(それで納得したのか、ジャック!?w)
「空港で会おう」と言い残して、ベンは教会を出て行く。
一人バーでたそがれるジャックの、ケータイが鳴る。
「何ですって?」
ジャックは老人ホームにやってきていた。
そこに入所している祖父が、4回目の脱走を図ったのだとか。
祖父と話しをするジャック。
すると、ジャック父の形見の靴を見つけ"運命"を感じる。そして、それをもらうことに。
自宅にジャックが戻ると、寝室にケイトがいる。
「島に一緒に行く。アーロンのことは聞かないで」という尋常ならない雰囲気のケイトとそのままベッドイン。
翌朝、空港で会うことを約束してケイトはジャックの家を出る。
そのとき、ベンから電話連絡が入る。回り道をしたので、ロックの棺をジャックに拾って来てほしいとのこと。
が、電話をするベンは、顔中血みどろだった。。。
サイモン精肉店に出向いたジャックは、ジルからロックの棺を受け取る。
遺体に父の靴を履かせるジャック。
そして、結局読まなかったロックの遺書を胸元に返す。
空港に到着したジャックは、ケイトの姿を認め、ニンマリ。
ロックの遺体を預ける手続きを終えると、見知らぬ男に「ご愁傷様」と声をかけられ驚く。
出発ロビーではサンと合流。すると、捜査官に護送されるサイードの姿が。。。びっくりする2人。
搭乗口には、ギターケースを抱えたハーリーの姿も。しかも、キャンセル待ち用の空席78席を買い占めたようだ、被害者を少なくするために。。。
搭乗手続き終了寸前に、傷だらけのベンが乗り込んでくる。
これで役者がすべて揃ったようだw
飛行機は無事離陸する。
ジャックはCAから"棺に入っていた"と遺書を手渡される。また戻ってきたのだ。
機内に機長からのアナウンスが流れるが、名前を聞いてビックリ、あのフランクだ。
さっそくジャックはCAに「機長と友人なんだ」と取り次いでもらうことに。
すぐにコックピットを出てきたフランク。再会を喜ぶ2人。
フランクは8ヶ月前に就職して、いつもこの路線を飛んでいるそう。
「グアムへは何しに、、、」と言いかけて、ジャックの肩越しのキャビン内にサイードたちを見つけ、「おいおい、目的地はグアムじゃないな!?」とフランク。
飛行をつづける機内で、なにが起きるのか、と落ち着かないジャック。
そして、ロックの遺書を読む気にもなれなかった。
彼のことを責める言葉が書いてあるのではないかと不安なのだ。
それを知ったベンは、「君のせいじゃない」と言って読むよう促す。
封を開けると「ジャック、私を信じてほしかった。JL」と書かれていた。
そのとき、飛行機が激しく揺れ始め、光りに包まれる。。。
目を開くと。。。そこは森の中だった。
スーツ姿のジャックの手には、ロックの遺書の切れ端。ハーリーが助けを呼ぶ声が聞こえる。
走るジャック。そして、滝壷に飛び込み、ハーリーを救出。
ケイトも目を覚ます。
3人とも、飛行機が墜落した記憶はない、と話す。光りに包まれたあと、気付いたらここだった、と。
ほかのみんなも心配だ、と手分けして捜すことに。
すると、車のエンジン音とカーステの音楽が聞こえてきて、ダーママークのワゴン車が現れる。
止まった車からはダーマの作業着を着た男が降りてきて、ジャックたちに銃を向ける。
その男を見て、驚くジャックたち。
その男は、ジンだった!!
♯
あれだけ島に戻ることを拒否していたケイト、ハーリー、サイードたちもしっかり316便に乗り込みましたね。
すべてはベンの企みの結果でしょうけど、なにを仕掛けたんでしょうw
とくにアーロンの行方は気になるところ。
島に戻る方法はあっさりとしてましたねーw
飛行機が"閃光"の範囲内に入って、該当者だけが"移動"した?
そして、ジンにはなにが起こった?w