EPISODE#90「リトル・プリンス」
3年前。。。
ペニーの船の甲板で、ひとり夜の海を眺めているジャック。
そこへ、眠ったアーロンを抱いたケイトがやってくる。
ケイトは、アーロンを自分の子として育てるつもりだと打ち明ける。
「他に方法があるはずだ」とジャックは言うが、「マイケルもジンもソーヤーも、みんな失った。もう失いたくない」とケイト。
返す言葉のないジャックだったが、立ち去ろうとするケイトを呼び止め、
「明日、みんなに"嘘をつくこと"を提案する。俺ひとりではみんなを説得できない。君には味方になってほしい」と頼む。
「私はいつだって味方だったわ」と微笑むケイト。
現在。。。
サンのホテルの部屋では、ケイトがサンの服を借り、出かける準備をしていた。
「ホントにやるの?」とサン。
「あなたのアイデアでしょ」とケイト。
ケイトが出かけたのと入れ違いに、サンに荷物が届く。
中身を確認するサン。
分厚いファイルの中には、ジャックと一緒に写っているベンの写真がぁ。
さらに、チョコレートが入った箱の底には、拳銃が隠されていた。
島。。。
シャーロットが倒れて10分以上経つが、彼女の意識は戻らない。
看病をするジュリエットは、ダニエルに事態を問いただすが、あまり要領は得ない。
ジュリエットの最大の懸念は「これが"閃光"の影響なら、なぜ彼女だけ?」。
現在。。。
ケイトはノートン法律事務所を訪ねていた。
ノートン氏に「検査を受ける代わりに、依頼人と話がしたい」と持ちかけるが、「本日依頼人と会うので聞いてみますが、恐らく答えは"No"でしょう」とにべもない。
逆に親権の変更をほのめかされ、ケイトは動揺する。
島。。。
ロックがソーヤーに"オーキッド基地に戻ろう"と言い出す。
全てはあそこから始まったのであり、あそこに解決の鍵があるはずと考えたのだ。
(リチャードから聞いたヒント)「島を出たものを連れ戻せ」ば、なんとかなると言うロックに、「船は吹っ飛んだんだ、ヘリも一緒に」と吼えるソーヤー。
「いや、彼らは生きている。会いたいだろ、彼女に?」とロック。
「関係ない」と動揺しながらも強がるソーヤーw
そんなとき、ようやくシャーロットの目が覚める。
なんとか大丈夫なようなので、ソーヤーは"オーキッドに行く"と言って歩き出す。
現在。。。
意識が戻ったサイードも大丈夫なようだ。
しかし、ジャックは病院に無断でサイードの治療にあたっていたため、診療部長に部屋から呼び出され、お咎めを受ける。
そのとき、ジャックのケータイにハーリーから電話が入る。
留置場にいるというハーリーに、事態が分からずビックリするジャック。
そこへベンが現れる。
一方、サイードの部屋には看護士を装った刺客が入ってくる。
隙を突いてサイードに襲い掛かるが、サイードは反撃、刺客を倒す。
服を探ると、住所が書かれたメモを発見する。
そこへジャックとベンが駆け込んでくる。
メモをジャックに見せると、それはケイトの住所だった。。。
慌ててジャックはケイトのケータイに連絡を入れる。
ケイトは、法律事務所の前の車中でノートン弁護士が出てくるのを張っていた。
ケイトの安全を確認したジャックは、彼女の居所を聞き、会いに行くことに。
ベンはハーリーのところへ行くと言う。
それを聞いたサイードも同行すると告げる。
島。。。
ボートを使ってオーキッドに戻るため、とりあえずビーチを目指すソーヤーたちは、すっかり日も暮れた森の中を進んでいた。
すると、森の奥に、天を射す光を目撃する。
「なんの光だ?」と不思議がる一同だったが、どうやらロックには思い当たる節があるらしく、光を避けて遠回りをする。
そんな中、マイルズも鼻血を出す。
やがて前方から不審な音が聞こえ、銃を持っているソーヤーが様子を見に行く。
茂みの奥に見えたものは、お産真っ只中のクレアとそれを助けるケイトの姿(#20「約束」)だった。。。
驚きながらも、ケイトをじっと見つめるソーヤー。
そのとき再び空が光り。。。目の前の2人は消えてしまう。
背後から現れたロックが声をかける。
「なにを見た?」
「関係ない」と踵を返すソーヤー。
現在。。。
ケイトのところにジャックが現れる。
ジャックはケイトから事情を聞きだす。
そのときノートン弁護士が車で出てくる。
ジャックもケイトの車に同乗し、弁護士の後を尾つける。
島。。。
しつこくソーヤーに質問をするロック。
「なにを見た? チャーリーか? シャノンか? それとも自分?」
そう、ロックはあの森の光が、ブーンが死んだときのハッチの光だと気付いていたのだ。
質問には答えず、「なら、なぜハッチを避けたんだ? 昔の自分に、苦しむ必要はないと忠告してやればいいのに」とソーヤー。
「いや、あれがあるから、いまの私がある」とロック。
マイルズは、鼻血が出たことをダニエルにこっそり告げる。
びっくりするダニエルは「(症状は)島の滞在時間と関係してると思うんだ。(君は)本当に前に来てない?」と尋ねる。
顔色が変わるマイルズ。
そのときビーチのキャンプに到着する。
しかし、キャンプはもぬけの殻で、ボートも無くなっていた。
代わりに、古びたカヌーがあり、誰かがやってきたようだ。
カヌーに残されていたペットボトルは、インドの航空会社アジュラ社のものだった。
とりあえず一行はこのカヌーでオーキッドを目指すことに。
カヌーは順調に海上を進んでいた。
ソーヤーはジュリエットに"ケイトたちを見た"ことを告白する。
そのとき、背後から別のカヌーが迫ってきて、銃弾を浴びせてくる。
慌てたソーヤーたちは必死にカヌーを漕ぎ、逃げようとする。
しかし、ソーヤーのオールが銃撃を受け穴が開いたため、ジュリエットのオールを借り、ジュリエットは銃で応戦する。
そのとき、再び空が光り。。。「神様、サイコー♪」とソーヤーは叫ぶが。。。そこは嵐の真っ只中だった。
再び必死で漕ぎはじめる一同w
現在。。。
キャンプに到着したロック達だか、キャンプにローズやバーナード他の人達の姿が消えていた。
海岸には木製のかなり古い大きなカヌーボートがあった。
そして近くに落ちていたペットボトルには世界を飛んでいるインドの航空会社アジラのマークがあった。
ロック達は漕いでオーキッド基地へ向かう。
ソーヤーはジュリエットにケイトとクレアの2ヶ月前の姿を見たことを話す。
カヌーボートが後ろから銃撃を受けるがフラッシュバックが起き夜の嵐になっていた。
現在。。。
弁護士の車はとあるモーテルへ。
弁護士が訪ねた部屋から出てきた人物を盗み見ると、それはクレアの母親リトルトンだった。
ショックを受けるジャックとケイト。
弁護士が引き上げるのを見届けたジャックは、「俺が説得してくる」と言って一人で母親の部屋へ。
ジャックは話を始めるが、母親はキョトンとする。
「アーロンって誰?」
車に戻ってくるジャック。
「彼女はなにも知らなかった。クレアは死んだと思っているし、孫の存在も知らない。彼女はオーシャニック航空との賠償交渉を(弁護士に)頼んでいるらしい」
ビックリするケイト。
「じゃ、依頼人は誰なの?」
ベンとサイードはとある地下駐車場にやってきていた。
待っていたのは、ノートン弁護士だった。
「レイエス(=ハーリー)の件はなんの物証もありません。いずれ起訴撤回で釈放ですね」と言って去っていく。
彼はベンの顧問弁護士らしい。(ということは。。。)
島。。。
カヌーはなんとか浜にたどり着く。
ぐったりする一同。
「(ケイトの)話のつづきは?」とソーヤーに尋ねるジュリエット。
「その気になれば話しかけられたのに、そうしなかった」とソーヤー。
そのときジュリエットも鼻血を出す。
その浜にはなにかの荷物の残骸が漂着していた。
缶に書いてある文字を見て、ロックが言う。
「誰か、フランス語は分かるか?」
嵐の海に、5人が乗った救命ボートが漂流していた。
すると前方に、気を失った男一人が乗った板が浮いているのを発見する。
ボートの5人は必死でその男を救助する。
その男は。。。ジンだった!!
現在。。。
ジャックは、ケイトを連れ、ベンとの待ち合わせの場所へ。
しかし、ジャックはまだケイトに事情を話していなかった。
話しを始めたところで、一台の車がやってくる。
車を出るジャックとケイト。
現れたベンとサイードに驚くケイト。
するとケイトは、「この人よ、アーロンを狙ってるのは」と言い出す。
しかし、「その通り」とベンはあっさり認める
驚くジャック。食ってかかるケイト。
その様子を遠くの車の中から眺めているサン。
アーロンは後部座席で眠ってしまったようだ。
バッグから拳銃を取り出し、車を出るサン。。。
島。。。
救命ボートも浜にたどり着いていた。
目を覚ましたジンに、若い女性が話しかけてくる。
最初フランス語で話しかけられるが分かるはずもなく、英語で話しかけられ、なんとか返事をする。
「どこから来たの?」「船だ」「どこの船?」「もう沈んだ」
ほかの男も話しかけてくるが、要領の得ない返事にイライラしている。
彼女がその男を諌め、フランス語の口げんか勃発w
そのとき、その女性が妊婦であることに気付くジン。
そして、彼女の名前を聞いて、さらに驚く。
「私はダニエル・ルソーよ」
♯
"フランス語"→救命ボートで、「ルソーだ!」とピンと来たのですが、ジンが出てくるとは予想外(笑)
やっぱり生きてましたねー☆
そして、ベンもやっぱり油断ならないかんじで。。。w
すっかり"ケイト"シックにかかってるソーヤーも、今後のジュリエットとの仲進展への布石では? とかんじてしまうのは邪推ですか!?