EPISODE#62「魔法の箱」
アザーズたちとフットボールに興じるジャックを目の当たりにし、唖然とするケイト。
様子を伺うロックとサイード。車椅子に乗ったベンが現れ、にこやかにジャックと握手をしている姿も。
そんな中、ルソーが忽然と姿を消す。
「きっと薬でも打たれたのよ」と、感情的になったケイトは銃撃戦を仕掛けると言い出す。もちろん、反対するサイード。
ロックは「彼らとの和解にはなにか理由があるのだろう。夜になったら、密かに接触しよう」と提案する。
ロックの過去が回想され。。。
いろいろなショック(?)で、うつ病を患っているロック。
そんなある夜、見知らぬ青年が訪ねてくる。
彼は、「2ヶ月前、資産家の未亡人である母親に恋人ができ、胡散臭く思ってその男を調べても、腎臓の手術記録しか出てこなかった。そのドナーがあなたなので彼のことを知らないかと思って」と男の写真を見せる。それは、ロックの父親だった。
しかし、ロックは「あの時は匿名の提供で、会ったことはない」と告げる。
夜になり、一人になったジャックに接触を試みるケイトたち。
しかし、ジャックは監視下にあり、ケイトとサイードはあっさり捕まってしまう。
一方、ベンの家には(見張り役をしていたはずの)ロックが現れる。
銃を向けるロックは「潜水艇はどこにある?」と尋ねる。
とぼけるベンだったが、そこへアレックスが現れ、さらにケイトたちの侵入を報告しにトムたちも現れる。
ロックはアレックスを人質にクローゼットに隠れる。
仕方なくベンはトムたちに「ケイトとサイードをどうやって来たか、別々に尋問しろ。あと、タラハシーの男を連れて来い」と指示を出す。
トムたちがいなくなると、ロックはアレックスにサイードの荷物を持ってこさせるよう要求する。それに応じるベン。アレックスは部屋を出て行く。
ロックの過去が回想され。。。
ロックは父親に密かに会いに行き、「結婚詐欺をやめろ。でないとすべてをぶちまける」と告げる。「わかった」と応じる父親。
アレックスを待つ間、ベンは「潜水艇を操縦できるのか?バクーニンに会ったなら通信基地に行ったか。とすればプラスチック爆弾を見つけたはず。潜水艇は爆破させる気だな?」と指摘する。図星だったロック。「君のことは分かってる。これまでの生い立ちも、ここにくる前の4年間は車椅子生活だったことも。そして、そうなったきっかけも」とうそぶくベンだった。
監禁されているケイトの元へジャックが面会に来る。
ジャックの変わりように、「なにをされたの?」と問うケイト。
「なぜ戻ってきたんだ?俺のことはいいと言ったのに」とジャック。
言い争いになる2人だったが、ジャックは「彼らと取引をした。もうじきこの島を出て、故郷に帰る」と告白する。
複雑な表情のケイトは「彼らを信じるの?」と。
「信じろと言ったのは君だろ、ソーヤーを助けるために」とジャック。
ソーヤーとのことを思い出したケイトは「なにか聞いたの?」
そこへジャックを呼びにジュリエットが現れる。
「必ず迎えに戻ってくるから」と告げ、部屋を出て行くジャック。
サイードの元に来たアレックス。
彼女の顔を見て、"アレックス"だと悟るサイード。
アレックスが荷物を持って立ち去ろうとすると「君がアレックスだな。お母さんにそっくりだ」とサイード。
「なぜ名前を?母は死んだわ」とアレックス。「そう聞かされているんだろ」とサイードが答えたところで、「余計なことをしゃべるな」と監視していたアザーズに殴り倒されてしまう。
ベンとロックの問答が続いている。
「この島に来てすぐに足が治ったのか?」とベン。
「そうだ。君はなぜ治らない?そもそもなぜ病気になったのだ?」とロック。
「そうか。この島を出て、また車椅子に逆戻りがいやだから、潜水艇を爆破するんだな?」とベン。
「爆破されては私が困る。仲間の多くがこの島を愛し進んで守るためには、いつでも帰れるという保証が必要なんだ。潜水艇はその幻想をつなぎとめている。君は島を愛している。考え直してくれれば、望んだものが手に入る魔法の箱を見せてあげよう」とつづける。
「なら、君が潜水艇を望めばいい」とロック。
「なぜそんなに怒っている?」とベン。
「君らが島をだましてるからだ。好きなときに外界と連絡し、なんでも使い放題。君らは偽善者だ、島にいる価値がない。この島がどんなところか知っていたら、冷蔵庫なんか使わない」とロック。
「ここにいるのは君はたかだか80日、僕は生まれてからずっとだ。なのに、なぜ僕より島を知っていると思う?」とベン。
「君は車椅子だが、私は違うからな」とロック。
アレックスが戻ってくると、ロックは荷物を受け取り、彼女にに潜水艇に案内するよう要求。
するとベンは「ジャックと取り引きした。まもなく彼はその潜水艇で島を出る。電磁気異常で外界と通信不能になった現在、一度島を出たらもう戻れない。君が潜水艇を爆破しようが、しまいが、この島は見つからない」と告げる。
アレックスと家を出るロック。
「操られているわ。父はこうやって人を操るのが得意。気づくと踊らされているわ」とアレックス。しかし、聞く耳を持たないロック。
桟橋についたロックは、アレックスを開放し、潜水艇の中へ。
そのとき草陰で、ルソーがアレックスを見つめていた。
ベンの家にジャックとジュリエットが別れの挨拶に来る。
ジャックは「僕が行ったら、友人を解放してくれ」と願い出る。
「彼らの目的は君の救出。君がいなくなったら、拘束する理由がない」とベンは答えるが、ロックのことは伏せている。食えないやつですね〜w
アザーズたちと潜水艇に向かうジャックとジュリエット。
すると、手ぶらのロックと出くわす。
銃を構えたアザーズたちに捕獲されるロック。
声を掛けようとするジャックに「すまないな、ジャック」とロック。
と、背後の桟橋が大爆発を起こす。
ロックの過去が回想され。。。
ロックの元に刑事が現れ、先日会った青年が死んだことを聞かされる。
怒ったロックは父親の元へ。
怒りをぶつけるロックに「私じゃない。彼が死んですべてがおじゃんだ。落ち込んだ彼女は結婚を取りやめた」と父親。
「じゃ、いますぐ彼女に連絡をとって確認していいな?」と電話に向かうロックに、父親は体当たりを食らわせ、ロックはビルの窓を突き破り、地面へ落下。。。
8階から落ちたロックは、奇跡的に一命を取り留めるが、背骨を骨折、下半身不随に。そして父親もメキシコ経由で姿を消し、行方不明。
アザーズに囚われたロックは、再びベンと対面。
「失望したふりはよせ。あれは君の望みでもあった。私にやらせたかったんだろ?」とロック。
「ジャックと取引したが、彼が行くのを阻止したいと考えていた。彼を行かせるのは私の敗北を意味する。そうなれば私は終わりだ。しかし彼を殺したら、嘘つきになる。やはり私の終わりだ。そこへ君がさっそうと現れ、僕の望みを叶えてくれた」と告白するベン。
「また魔法の箱の話をはじめるのか?」とロック。
「いや、箱から出てきたものを見せよう」とロックを別の部屋の前に連れて行く。
突然、「実の父親に殺されかけてどう思った? 君は父親が怖いんだ、だから潜水艇を爆破した。ここは父親に見つからないもっとも安全な場所だ」とベンは言い出す。
「私に何をさせたい?」と問うロック。
「なぜかわからないが、君は島と交流できるらしい。つまり君は特別な人間だ。僕は君の力になりたい」と言ったベンは、戸惑うロックを部屋の中へ導く。
中へ入るロック。
すると、そこには、囚われの身のロックの父親がいるのだった。。。
♯
"タラハシーの男"はロックの父だったんですねぇ。
そしてようやく、ロックが車椅子生活になった理由が明らかになりました。
ひどい父親ですねー。
それにしても、高層ビル(ホテル?)の窓を突き破るほどの体当たりって現実味ないですけどね(笑)
ベンがジャックたちに囚われたとき、たしかロックに「君を迎えに来たんだ」と言っていたと思いますが、この父親と関係があるんですかねぇ?
そうそうそれに、いまから考えると、こんな人たちのボスなのにルソーの原始的な罠に捕まるなんて、けっこう間抜けですね、ベンw