EPISODE#43「再会」
ビーチでリビーとジョギングするハーリー。
しかし、彼女についていけない彼は「やせなきゃ」と自己嫌悪。
慰めてくれる彼女に「病気なんだ」とハーリー。
不審がるリビーを森の中へ。
くすねた食料の隠し場所に案内し「本当は全部捨てたいのに」と告白する。
「じゃ、すてればいい。変わりたいんでしょ?」とリビー。
ハーリーは食料全てをぶちまけるのだった。
そのとき「なにかを見つけたらしい」といって皆が森の中へ駆け込んでいく。
あとを追うハーリーとリビーだったが、そこには例のパラシュートと大量の食料が。。。
群がったみんながそれぞれ勝手に食料を奪い合う姿を、食料を捨てたばかりのハーリーは呆然と見つめていた。
すると、人ごみの奥にかつての入院仲間デイブの姿を発見する。
森の中へ入っていくデイブの後を追うハーリー。
しかし、デイブの姿を見失ってしまい、脱ぎ捨てられた彼のスリッパを見つけるだけだった。
ハーリーの過去が回想され。。。
精神科に入院していた彼は、医者の言うことをきかない不良患者。
そして医者の言うことをきかないようにそそのかすのが患者仲間のデイブだった。
彼は「おまえはいまのままで最高だ。なるべく早くここから脱走しよう」とうそぶく。
ロックはジャックに怪我をした足の治療を受けていた。おそらく亀裂骨折で、最低2週間は歩けないだろうとのこと。その間は(車椅子を拒否)松葉杖生活に。
一方、嘘がばれた偽ヘンリーは武器庫に縛られ、サイードの尋問を受けていた。
彼はまた新たな嘘をつくが、すぐにサイードにばれてしまい、銃口を向けられる。
動揺した偽ヘンリーは「話したら彼になにをされるか」と口走ってしまう。
やはり彼は"アザーズ"の一味だったのだ。
それ以上はしゃべらない彼に業を煮やしたサイードは引き金を引くが、間一髪、アナが止めに入り、弾は彼を外れる。
森の中でふたたびデイブに出会ったハーリーは、彼の後を追うがまた見失ってしまう。
その足で、彼はソーヤーの元に行き「クロナゼパム」という薬がほしいと頼む。
鎮静剤の一種で、幻覚症状をやわらげるときに飲む薬だと説明するが、ソーヤーにいつもの調子でからかわれてしまう。
ぶち切れたハーリーはソーヤーを押し倒し、馬乗りになってパンチの嵐を見舞う。
ジンが止めに入って、ハーリーを引き剥がすが、ハーリーは洞窟で一人で暮らすと言ってビーチを出て行く。
ハーリーの過去が回想され。。。
ハーリーは事故に遭っていた。8人用のテラスに23人が載っていて、ハーリーが歩いたときにテラスが崩れ、2人の死者が出た。
それを自分のせいだと考えた彼は、統合失調症になる。
話すのをやめ、出掛けるのをやめ、寝るのをやめ、自分を罰するために食べ続けたのだった。。。そして入院。。。
そのことを正面から受け止められないハーリーに、担当医はデイブと一緒に撮った写真を見せる。
しかし、そこにはハーリー1人しか写っていなかった。
そう、デイブはハーリーが作り上げた架空の人物だったのだ。。。
真実をつきつけられたハーリーは脱走を持ちかけてきたデイブと決別、それをきっかけに病状は好転し、退院および仕事に復帰できたのだった。
しかし、洞窟への道の途中でみたびデイブが現われる。
今回は逃げないデイブ。ハーリーに寄ってきてこう言う。
「あのあとおまえは退院して元気になったと思っているんだろうが、それはすべて妄想だ。おまえは退院なんかしてない。あのあとおまえは脳みそがパンクし、昏睡状態に陥った。いまもまだ病院の中で寝ているのさ。」
「嘘だ。ありえない」とハーリー。
「じゃ、いまのこの状況が現実か?宝くじを当てた?なんの数字で当てたんだ?その数字をこの辺で見なかったか?そう、ハッチで見たよな。108分ごとに押さないと世界が終わるボタンがあるそうだが、入力する数字は?そう、例の数字だ」
「いや、俺は変わったんだ」とハーリー。
「変わった?自分をよく見てみろ。無人島に2ヶ月もいるのに5kgも痩せてないなんてありえないだろ?リビー?ああ、島の反対側から突如現われたブロンド美人。しかもその美女がおまえに好意を持っていると言うんだろ?。。。俺もこの島の連中も全部お前の潜在意識の一部なんだ、目覚めたいと願っている部分のな」
混乱しはじめるハーリーに、少し歩こうと言って、崖の上に連れて行くデイブ。
「さぁ、ここがフィナーレの舞台だ」とデイブ。
「自殺はいやだ」とハーリー。
「なにを言ってるんだ。目を覚ます唯一の道は、おまえの脳みそにこの景色を信じないと突きつけることだ」とデイブ。
「そうすれば、妄想は消える?」とハーリー。
「ああ、そうだ。目覚めたら本物の俺を探せ。待ってる。じゃ、いつかどこかで」とデイブは告げ、崖下の海へ真っ逆さまに落ちていくのだった。
武器庫前で一人で監視しているアナ。そこへ松葉杖のロックがやってくる。
ロックは偽ヘンリーと話をしたいと言い、中に入る。
「わざと捕まったのか?」と問うロック。
「自らこんなことを望む理由は?」と偽ヘンリー。
「たとえば、この場所を探していたとか?」とロック。
「この場所を?(笑)こんなとこ茶番だ。なにが起こったか教えよう。通気孔を通り、端末の前に下りたとき、アラームが鳴っていた。やがて、タイマーは0になり、その後赤い絵がでてきた、象形文字のようだった。そして、ガーンという音とブーンという音がした。で、タイマーは108に戻って何も起こらなかった。数字は押してないのさ」
「うそだ」と憮然とするロックだった。
崖の上からデイブを呼ぶハーリー。
そこへリビーが現われ、声を掛ける。
動揺したハーリーは「これは俺の妄想だ。あんたは俺の作った幻だ。そうでなきゃ、こんな美人が俺を好きになるわけがない」と言って、背後の崖へ後ろずさりする。
必死に説得するリビーは「私は本物よ。私のあなたへの気持ちも本物」と言い、キスをする。
現実に戻ったハーリーは、リビーとビーチへと戻っていく。
ふたたび、ハーリーが病院の休憩室で過ごすシーンが。。。
部屋の片隅には見覚えのある女性の姿。
そう、それは患者のリビーだった。。。
♯
リビーも入院患者でしたねー。
てっきり臨床心理士として、患者のハーリーと会っていると予想していたのですが、、びっくりな結果です。
ハッピーエンドが一転、不吉な終わり方になりました、う〜ん。
それはさておき、ハーリーの幻覚、まさか"恐怖の夢オチ"になるのかとドキドキw
まぁ、こんな中途半端な回でそれはないと予想できますが。。。
でも、これだけ各人の詳細エピソードをやっておいて、もし全てがハーリーの妄想でしたってやったら、みんな滅茶苦茶怒るでしょうねー(笑)
そうそう、それにハーリーの事故「8人用のテラスに23人…」って、しっかり例の数字の一部ですね。まだ、レナードに出会ってないころのはずなのに、う〜ん。
"ボタン押し"の方の謎もよくわかりませんね。
偽ヘンリーがまだ嘘をついているのか!?
ホントに何も起こらないのか!?