EPISODE#56「偽りの場所」
(前回から引き続き)「いいから逃げろ。そして、無事逃げ切れたら、無線で連絡して、墜落した日俺が君にした話をしろ。それまではベンの手術はしない」と告げるジャック。
「ダメよ、あなたをおいて行けない」と返すケイト。
しかし、しっかり隙をついて、ソーヤーとケイトはダニーたちを殴り倒し、檻の中に閉じ込めることに成功する。
森の中へ逃げ込む2人。
手術室では、アザーズのほかの男トムがジュリエットに縫合するよう命令するが、外科医でない彼女には無理な話だった。
しかし、ジュリエットは2人を連れ戻すよう指示を出す。
「そんなことをしたら、ベンは本当に死ぬぞ」と制止するジャック。
「あなたには見殺しはできないわ、ジャック。早く連れ戻すのよ。もし必要なら殺して」と彼女。
ジュリエットの過去が回想され。。。
マイアミ大の研究所に勤めていたジュリエット。姉の不妊治療のため研究中の薬を盗み、試していた。
「雄のハタネズミを妊娠させることに成功した」というジュリエットは、その功績が認められ、「Mittelos Bioscience」という研究機関から引き抜きの声がかかる。
それは彼女にとって魅力的なオファーだったが、元夫で研究所長の管理下から抜け出すことができない彼女は、断りを入れる。
その際「彼がバスにでもはねられれば話は別だが」と口走ってしまい。。。
「あなたの計画は失敗するわ。この島はあなたたちのいた島とは別の島なの。3キロほど離れてる。ボートでもないかぎり脱出は不可能よ」とジュリエット。
それを聞き愕然とするジャック。
しかし、ジャックは報復として、ジュリエットが「ベンを事故に見せかけて殺すよう命令した」ことを暴露する。
顔色が変わるトム、焦って否定するジュリエット。
しかし、怒ったトムは手術室から彼女を追い出す。
閉じ込められていたダニーたちは仲間に救い出され、ソーヤーとケイトの後を追う。
その2人は海岸に到着し、沖にある島を目の当たりにする。
ボートが必要だ、とジャックに無線連絡するケイト。
しかし、そのときダニーたちが追いつき、銃撃される。
命からがら、ふたたび森の中へ逃げ込む2人。
ソーヤーの銃の弾も尽きてしまい、追い詰められる2人。
そのときアレックスが現われ、アザーズの一人を倒し、2人を隠れ場所へ導く。
手術室ではケイトを心配するジャックだったが、突然ベンが声を掛ける。
数分前に麻酔から目覚めたのだった。ベンはジュリエットと話がしたいと言う。
なんとか追手を巻いたケイトたち3人。
「ボートを貸す」というアレックスに「偶然会った俺たちを助け、気前よくボートも貸すってか?」とソーヤー。
「お願いがあるの。私の恋人を助けて」とアレックス。
その恋人が借りのあるカールだと知り「行くぞ」とソーヤー。
ジュリエットが手術室に戻ると、ベンは2人きりにしてくれとジャックに頼む。
「では、3分だけ」と言い、ジャックは部屋を出る。
なにやら密談する2人。
話を終えたジュリエットは「私がお友達を逃がしてあげるから、あなたは手術を続けて」と言って出て行く。
モニター室に向かったジュリエット。監視カメラの映像から2人がアレックスと一緒であることを知る。
ケイトたち3人はカールが囚われているとおぼしき建物に到着。
見張りを「チューバッカ作戦」で撃退し、洗脳部屋に監禁されていたカールを救い出すことに成功、ボートのある海岸を目指す。
その建物に遅れて到着したダニーは気絶している見張りを叩き起こし、事情を聞く。
そこへジュリエットも到着。「2人を逃がすわ。ベンの命令よ」と告げるが、聞く耳を持たないダニーは2人の後を追う。
ジュリエットの過去が回想され。。。
「Mittelos Bioscience」の面接から戻ったジュリエットを、姉が待ち構えていた。
不妊治療が成功し、妊娠したのだと言う。よろこぶジュリエット。
さっそく元夫にも報告するが、彼はジュリエットの目の前でバスに轢かれてしまう。
ジャックはベンの手術を再開するが、ジュリエットたちがいないため、血が苦手なトムが助手を務める。
「あんたたちは島を出られるのに、なぜ彼を病院に連れて行かない?」と尋ねるジャック。
「それは空が紫色に光った日以来。。。」とトムが返事をしている途中で、ジャックが動脈を切ってしまい、大量出血、対処におおわらわになる。
ボートのところに辿りついたソーヤーたちは、カールをボートに乗せて出帆の準備を進めていた。そこへ銃を持ったダニーが現われる。
丸腰で対峙するソーヤー。
銃声が2発響く。しかし、倒れたのはダニーだった。
なんと、横からジュリエットがダニーを射殺したのだ。
ジュリエットは、ソーヤーたちに出発するよう促すが、アレックスは残るよう言う。
理由を問うアレックスに「お父さんが目を覚ましたときあなたがいなければ、きっとカールを殺すわ」とジュリエット。
仕方なくカールとの別れを惜しむアレックス。
ジュリエットはケイトに無線連絡をさせる。
ケイトの話から無事脱出できたことを悟ったジャックは、「約束してくれ。俺を救うために戻らないと」と言って無線を切る。
ボートに乗り、島に向けて漕ぎ出すソーヤーとケイト。
ジュリエットの過去が回想され。。。
死体安置所で悲嘆にくれるジュリエット。
そこへ現われたのは、「Mittelos Bioscience」社のアルバートと同僚のイーサン。
そのあまりのタイミングのよさに、この事故に疑念を抱くジュリエット。
しかし、アルバートはとぼけ、「まずは半年でいいですから」と再オファーを提示するのだった。。。
手術が無事終わったジャックのところへ戻ってきたジュリエット。
「何を言われて、やつを助ける気になった?」と尋ねるジャック。
「私はここに3年もいるのよ。ベンは、私があなたを助ければ、私を故郷に返してくれると言ったの」と言って、泣きながら去っていくジュリエット。
♯
今回ジュリエットのフラッシュバック(回想)だったのにビックリしましたが、彼女も被害者の一人だったとはさらにビックリ。
だから、ジャックたちに好意的だったんですねー。
そして、島では女性が不妊状態になるらしい、ことが判明。。。
それはそうと、色んなブログの書き込みを見てると、女性に人気ないですね、ジュリエット。
男の私としては、まだ信用しきれないにしても、今までLOSTに登場した女性キャラの中では好きな方なのですが(笑)
また、前回(?)でのダニーのセリフ「ジェイコブのリストにない医者」とか、今回の洗脳映像のひとつ「神はジェイコブを愛す」など、"ジェイコブ"という名前がちょくちょく出てくるようになりました。
まだ謎の人物ですが、今後のカギになりそう!?
あと、トムのセリフ「それは空が紫色に光った日以来。。。」のあとも気になります。
まさか、あの日以降、彼らも脱出できなくなった?