EPISODE#34「彼女の事情」
一人、ビーチで穴を掘るサイード。
ソーヤーの昏睡状態はまだ続いているが、ジャックに「果物が必要だ」と言われたケイトは、森へ果物採りへ。
すると、一頭の黒毛の馬が現れ、すぐに姿を消す。
ケイトの過去が回想され。。。
家の前で佇むケイト。
そこへ酔っ払った養父ウェインが帰ってくる。彼女は、彼を寝室まで連れていき、再び家の外に出てくる。
バイクに乗り、走り出すと、直後家が爆発するのだった。。。
ビーチでシャノンの葬式が執り行われることになり、ジャックは戻ってきたケイトにソーヤーを任せてハッチを離れる。
葬式には、アナ・ルシア以外の後部座席の人たちも出席。
サイードは「彼女を愛した」と別れを告げ、その場を立ち去る。
その後、ジャックたち他の人々も別れを告げ。。。
ハッチでは、ケイトが寝ているソーヤーに「馬を見たの」と独り言のように話しかけると、ソーヤーがうなされる。
意識を取り戻したと思ったケイトが近づくと、ソーヤーの手がケイトをガシッとつかみ、「なぜ俺を殺した?」とすごむのだった。
葬式を終えたジャックとロックがハッチに戻ると、アラームが鳴っていて、残り時間はあと20秒しかなく、ソーヤーはベッドから落ちていた。
入力はロックが何とかに間に合わせ、ジャックはソーヤーをベッドの上へ担ぎ上げる。
ケイトの過去が回想され。。。
母親に別れを告げ、町を出ようとするケイト。
しかし、警察に発見され逮捕されてしまう。
激しい雨の中、車で護送されるケイト。
捜査官は、「酒飲みでDV夫であるウェインを、長年我慢してきたのになぜ今になって殺した?」と問いただす。その直後、雨でハンドル操作を誤り、車は木に衝突する。
ケイトは気絶した捜査官から手錠の鍵を奪い、彼を車の外へ蹴りだす。
車で逃走しようとしたそのとき、目の前には黒毛の馬が。。。
ケイトを探しに出たジャックはジャングルで佇む彼女を見つける。
無責任にいなくなったことをなじるジャックだったが、ケイトは逆ギレ。
「ごめんなさい、私があなたみたいに完璧じゃなくて、あなたみたいに何でもできなくて!」
尋常でない気配のケイトに、ジャックは「大丈夫だ」と抱きしめる。
ケイトはジャックにキスする。しかし、我にかえるとすぐさま逃げていく。
マイケルは、はじめてみるハッチ内を調べ回っていた。
そこでロックはマイケルに例のフィルムを見せることに。そこに居合わせたエコーも「見たい」と言う。
フィルムを見終わったエコーは無言のままハッチを出て行く。
マイケルはひきつづきロックにコンピュータまわりのレクチャーを受ける。
「こいつは残り4分になり、警告音が鳴るまでは何も入力できない」
マイケルがコンピュータ本体を調べはじめ、コーヒーが切れたロックは席をはずす。
すると、エコーが戻ってきていて、ロックに見せたいものがあると言う。
意味深に旧約聖書の話をしたあと、エコーが見せたものは聖書だった。
それは、島の反対側のエコーたちのアジトで見つけたもので、聖書の中身をくり抜いた部分には、切り取られたフィルムの一部が入っていた。
ケイトがハッチに戻ってくるとサンがソーヤーの看病をしていた。
ジャックは、外で鬱憤晴らしのように薪割りをしているのだった。
ケイトが、ソーヤーの看病を代わる。
ケイトの過去が回想され。。。
逃走後、ある町に着いたケイトは、軍の事務所を訪ねる。
実父に会いに来たのだ。
「なぜここに来た?」と問う父に、
「どうして黙ってたの?」と逆に質問をぶつけるケイト。
なんのことか戸惑う父に、ケイトはつづける。
「誕生日プレゼントにパパのアルバムを作ってて、パパの上官に頼んで制服姿の写真を送ってもらった。写真の裏に日付が入ってて、どれも在韓時代のもの。韓国勤務だったのね、私が生まれる4ヵ月前まで!ウェインが実父だと黙ってた、なんで!?」
「言えば、やつを殺すとわかってた。」
「パパが殺せばよかったのに。」
「私は人を殺せる人間じゃない。」
眠っているソーヤーに再び話しかけるケイト。
「ウェイン、あなたは聞いたわね、どうして殺したのか?パパを追い出したからじゃない、私に迫ったからでもない。ママへの暴力も違う。私の中の一部にあんたが存在していて、どうせろくな人間にはなれない、いい人間にはなれないから。だから、ソーヤーに同じものを感じて、見えるの、あんたの姿が。ゾッとする。」
「うれしいことを言ってくれる。ウェインって誰だ?」
そう、(本物の)ソーヤーが意識を取り戻したのだった。
自分が二段ベッドに寝ていることに気付いた彼は「助かったのか?」と尋ねる。
ケイトは「そうじゃない」と言うが、ソーヤーは信じないためハッチの外に連れ出す。
「チクショウ、見慣れた景色だぜ」と毒づくソーヤー。
すると、ふたたび黒毛の馬が姿を現し、驚く2人。
近づいたケイトは、馬の頭を撫でるが、またすぐに姿を消してしまう。
ソーヤーにも見えていて、実際に触れたことで馬が幻覚でないことを実感し笑みがこぼれるケイトだった。。。
ロックはさっそく切り取られたフィルムを元のフィルムにつなぎ合わせ復元、映写する。
カットされていた部分は「コンピュータをコード入力以外、とくに外部との通信に使うことは、再び事故をひき起こしかねないので禁止する」と強調する内容だった。
顔を見合わせるロックとエコー。
一方、そんなことは知らないマイケルは、パソコンから鳴るビープ音を気にして、モニタ画面を覗き込む。
画面には「ハロー?」の文字が。
チャットをはじめるマイケル。
「こちら、マイケル。そちらは誰?」
すると「Dad(パパ)?」との返事が。。。
♯
ケイトの転落人生の大元が明らかになりました。
う〜ん、どうなんでしょう、あえてコメントは避けようかな。。。
それはそうと、実父(じゃないですが、正確には)もすごいこと言いますな。
娘に「やつを殺すとわかってた」と言ったあと「私は人を殺せる人間じゃない」って。
えー、だって、あんた、軍人じゃないんかい?(笑)
最後のマイケルがらみもあるし、もし私が今話のタイトルをつけるなら「Dad(パパ)」かな。
あと、ケイト護送の際、捜査官一人っていうのはすげー不自然では?
しかも、彼女が助手席?
それって「逃亡してください」と言ってるようなもんでしょう!?